--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告:  トラックバック:(-)  コメント:(-) 

    2016

06.08

募金箱の不思議

bokin.jpg

地元鎌倉で、湘南弦楽合奏団という
アマチュアの音楽団体に所属しています。

所属してるっていうか、
学生時代に、自分たちで立ち上げた〝素人音楽寄合〝なんですけどね。
(結成当時は、おこがましくて合奏団なんて名乗れなくて、
本当にこう呼んでました。
余談ながら、今でも団内でのコールサインは「寄合」です)

なんやかんやでそれでも30年以上続けてきて、
先月末に第54回の定期演奏会を開きました。
創立メンバーの私はとっくにステージに乗ることから足を洗い、
もっぱら裏方スタッフ。
お客様を迎える受付の親玉みたいな仕事をしているんですが、
今回はその受付、チケット販売の窓口で、
熊本地震の募金箱を置くことにしました。

集まったお金は、できるだけ敏速に、
被災された方の生活物資の購入などに役立てていただけるようにと、
大きな組織ではなく、熊本県内で救援活動をされている
任意団体に送ることに決めました。

演奏会の入場券は900円です。Webなどの優待券なら700円。
どちらにせよ、受付では圧倒的にみなさん、千円札を出されます。
お釣りの100円玉を受け取って、ふと脇を見たら募金箱がある。
入れたくなるよねー、よしよし我ながらいいアイデア!

ところがいざフタを開けてみると、
これがなかなか思うように募金は集まらないんですわ。
チケットを受け取ったら即入場したい!のか、
スルーするお客様がほとんど。
募金箱を置いてる場所がイマイチなのかしらと、
休憩時間には別の場所に移動させたり、
終演後も、アンケート箱の脇に置いてみたり。
でも効果は思うほど上がらない。

くまモンの登録商標の申請までして、
かわいい募金箱までわざわざ作ったけど、
今回は申し訳ないぐらい少額の寄付にとどまっちゃうかな
震災から1か月以上経って、
みんなの意識も薄れていきているのかなぁ。
寂しいような残念なような心持ちで、
帰られるお客様を見送っていました。

出口付近には、お見送りのための若い大学生スタッフたち。
ふと思いついて、そのうちの一人に言いました。
「ちょっと募金箱、、手に持ってみてくれる?」

そうしたら突然、本当に突然、
降るように、募金箱にお金が入り始めたんです。

帰るお客様が一人、お金を入れてくださると、
すぐ後ろの人も、さらに後ろの人も気づいて、
わざわざ財布を取り出して…。
あっという間に箱はずっしり重くなり、
結局、小銭はさることながら、千円札もたくさん、
なんと5千円札を入れてくれたお客様まで現れました。

おかげさまで、600人余りという比較的こじんまりした集まりでは
考えられないほどのたくさんの額の募金をちょうだいし、
無事寄付をさせていただくことができました。

「事情」とか「ついで」っていう時ももちろんあるけど、
やっぱり人の心って、「人」に一番反応するんだな――
当たり前のそんなことに、あらためて気づかされたような出来事でした。

思い出という宝物も、もしかしたら「人」を介在することで、
より蘇りやすいかもしれません。
書くのでも、一方的に話すのでもない、
誰かほかの「人」に話すという行為で、もう一度光が当たる。
そんな思い出掘り起こしのお手伝いを、
シリトリアもできるといいなと思います。
スポンサーサイト

れこりんトラックバック:(0)  コメント:(0) 

    2012

01.12

ご隠居は聞き上手

今は亡き古今亭志ん朝さんの落語に、「三軒長屋」というのがあります。

三軒並んだ長屋の両端の店子が、ちょっと厭味な真ん中に住む旦那をこらしめようという話。
鳶の頭が、もう一人の剣術の師範に、こらしめるアイデアを持ちかけるんです。
「先生、耳を貸しておくんなさい」
「何か計略でござるか。かような耳の一つや二つ、いずれなりともお持ちくだされ!」
「冗談いっちゃいけぇや。耳なんぞむやみに持って歩くもんじゃねぇやな。ちょっとね、先生…(ゴニョゴニョ)」
「うん?なに!さようか!」
「どうですわかりましたか?」
「いや、少しもわからん!」
「なんだ聞こえねぇんですか」
「いや拙者、その昔、日光中禅寺において天狗と試合をいたし、そのおり、木太刀をもって右の耳をしたたかに
打たれた。それ以来こちらの耳はとんと聞こえぬ!」
「なんだ聞こえねぇ耳出したってしょうがねぇやな」
「いや、人に貸すなら悪い方から…」

志ん朝さん演ずる威張った剣術の先生のこのボケっぷりがあまりに可笑しくて、
このフレーズ聞きたさに、何度も何度もこの噺、聞いてしまいます。

相づちは調子いいけど、あまりちゃんと相手の話を聞いてない人、
耳が悪くなくてもけっこういるなーなんて思うしね。

ところで落語の世界では、何か困ったことや、わからないことがあったら、
長屋の住人が駆け込むところといったら決まっています。ご隠居の家。

「ご隠居!今日という今日はアタシはもう!愛想もこそも尽き果てました!」
と飛び込んでくるのは、「厩火事」のおかみさん。
この噺はけっこうポピュラーだからご存知の方も多いでしょう。
亭主についての彼女のグチを根気よく聞いてやって、タイミングのいい相づち打って、
とにかく前半はご隠居はまったく聞く一方。
不満のタケをぶちまけ、聞いてもらってるうちに、あらあら風向きが…。
おかみさん、結局亭主のいいところを並べて、挙句はノロケまで。

そこから初めて、ご隠居はおかみさんに意見するんですね。
で、亭主の心根を確かめるちょっとしたワザなんかを授ける。
その会話の持っていきようは実に鮮やか。

そっか、言いたいことあったら、まずはいっぱい相手のこと聞いてからね。
今の時代の私たちのコミュニケーションにもそのまま生きてます。

「あなたのお話、いっぱい聞かせて」
今年の私たちは、そんなコンセプトでいろんなこと企画していきたいと思います。

落語の話はまた機会ありましたら…


れこりんトラックバック:(0)  コメント:(0) 

    2011

11.21

茶の子

先日のセミナーで参加者の皆さんに召し上がっていただいたお菓子。
鎌倉にある「茶の子」という和菓子屋さんの、ちょっと小ぶりのどら焼きでした。

ふつうのどら焼きの皮をわざと裏返したみたいな、焼き目がまだらの皮。
挟まれているものがちょっとサプライズ。
白いんげんのゴロンとした食感の白餡と一緒に、なんと杏が入っているのです。

白餡の優しい甘さのあとに、のフルーティーな酸味!
確かにどら焼きなんだけれど、ホットケーキのバリエーションにもありそうな。

和菓子は苦手…っていう人にもぜひオススメ。セミナーの参加者の皆さんにも、
美味しい、初めての味!と好評でした。

お菓子を真ん中にして弾むコミュニケーションもありそうですね。
セミナーではこれからも、会話をおいしく膨らませるお菓子、紹介できたらいいなと思っています。

茶の子は食べログで紹介されています。

れこりんトラックバック:(0)  コメント:(0) 

    2011

09.15

私たちのこと その6。

4人それぞれが独自の仕事をこなしつつ、一つのビジネスを作り上げる。
それは物理的時間的にはかなりハードなことでした。

でも、気が合う、話が合うというレベルからもう1ランクアップ。
互いの、いや4人バラバラの価値観を面白がる。
自分との違いに驚き、なるほどと思い、ときに突っ込み…
そんな深い絆が私たちには出来つつありました。

テーブルの真ん中においしいスイーツを置いて、
4本のフォークで突っついてみんなで感想を言い合うように
(実際に食事になればそんなことをしていましたっけ)、
一つのビジネスを4方向から見つめつつ立ち上げていく、その
楽しさが、自分たちの生活プラスαで大変になってしまう心配も忘れさせてくれました。

とはいえ、悲しいかな何のバックもない弱小会社。
仕事はザクザク入ってくるわけではない。
S子がやっているデザイン事務所が受けたデザインの仕事の商品ネーミングを任せてもらったり、
フリーのライターをする私R子の仕事先から、雑誌の付録の制作を受け負ったり。
音楽会社に勤めるA子の仕事のラインから販促の企画を担当したり。

昔読んだグリムの童話にあった、一つのお話をよく思い出したものでした。
お城のお姫様を守るために、いろんな特徴や特技を持った兵士が集まって、
さまざまなトラブルを手分けしつつ解決していく…。

「価値観の違うことを面白がれる」、そんな私たちだからこその、
シリトリアのビジネスが、おぼつかない足取りながらも、元気にスタートしました。

れこりんトラックバック:(0)  コメント:(0) 

    2011

06.02

私たちのこと その3

例会と称し、雑誌で話題のお店を探しては、月に1回ペースで私たちは会った。
たくさん食べ、おしゃべりする。社内広報の編集者ってこともあったかな。
私が私が…と自分の話ばっかりする人は一人もなく、相手の話を面白がり、いっぱい質問をし、
つっこみを入れる。
抑制のきいた、だけど闊達な会話がとても居心地よかった。

4人のうち、一人がやっと結婚したばかり。まだまだ気楽で自由である。
「ね、みんなで旅行行こうよ」
当然のように話が盛り上がる。

で、行き先は、真鶴…。
なんで真鶴だったんだろう。
温泉も、スキーも、その後いろんなところに4人で出かける。
が、記念すべき最初の旅行は、夏の終わりの真鶴だった。

志賀直哉なんかの小説に出てきそうな、東海道線のレトロな駅のホームで写真を撮ったことを
おぼろげながら覚えている。

4人のうちの、誰かの会社の保養施設だったのかな。
都内で会うのと同じ。たくさん食べてしゃべって、遊んだ。

遊んだ…そうなんだ、今では集まっても絶対やらない、ゲームをしたのだ。
「しりとり」。しかも必ず人名でつないでいく「しりとり」に、私たちは夢中になった。
(つづく)

れこりんトラックバック:(0)  コメント:(0) 

 |TOPBack
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。