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    2013

12.11

ある建築事務所のひと夏の物語。

kazannofumotode.jpg

「火山のふもとで」 松家仁之 著 新潮社



今年読んだ本の中で、とても印象に残っている本が
「建築家小説」だったのでここで紹介してみようかと思います。

物語の舞台は1980年代初め。大学の建築学科を卒業した主人公は、
あこがれの建築家・村井先生の事務所に就職します。
村井先生は、あっと驚く派手さはありませんが、
あくまで丁寧に、使いやすさと居心地の良さを追求した、
先生の人柄そのままの建物や家具をつくり続けています。

この事務所では夏になると浅間山のふもとの「夏の家」に機能を移転し、
主人公をはじめ所員たちもこちらで寝食を共にしながら仕事をする習慣がありました。
豊かな自然の中で、野菜を作ったり、料理に手をかけたり、
それぞれの趣味を楽しんだり、恋愛があったり…。

その中心にはいつも先生がいて、
穏やかで、誠実な、人との関係、自然との関係、
人生への取り組み方を、所員たちに見せながら仕事をしてます。

建築家の仕事って、こうやって組み立てられていくんだ、
ということが私にはとても興味深かったことに加え、
「住む」ことを通して語られる人の営みの愛おしさが、
心地良いリズムの文章で紡ぎ出され、
いつまでも読んでいたい、終りがくるのが惜しいと思った小説でした。

作者は新潮社の編集者として長年辣腕をふるった方だそうです。
家を建てよう、家を直そうと考えている方に、
「家」への向き合い方を考えさえてくれる一冊として、強力おすすめいたします。

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